平成30年冬号(vol.48)

みやぎ会 鳳鳴大滝
鳳鳴大滝
みやぎ会の活動
平成29年ボランティア活動報告

みやぎ会では、東北地方整備局が行っている「ボランティア・サポート・プログラム」の認定を受け、国道48号の清掃活動を行っています。

活動は4〜11月の第4土曜日に、平成29年の活動は下記の日程で宮城総合支所駐車場に集合し、午前6時半から約1時間程度の作業を行いました(リンク先に活動報告が掲載されています)。

ボランティア風景 
ボランティア風景

清水 昇


新年あけましておめでとうございます。


近年にない穏やかな年末年始に恵まれ、内外的にも大きな出来事もなく、最高の新年となりました。

さて今年は戊(犬)年ですので犬について一言、「大昔から人間に飼育されてきた家畜、従順なので家やヒツジなどの番をしたり、嗅覚が鋭いので狩猟、犯人の捜査に協力したり、盲人を導いたりする」と、言われているようです。

生後3ヶ月で家族の一員となり、これまでに、ほとんど医者にかかったことがなく、恵まれた環境で規則正しい生活をしていると思ってる。ところが朝夕の散歩は、よく見られる散歩風景とは程遠く、まるで犬ぞりを引いてるように私を引っ張り近所でも話題になったようです。公園まで全力で引っ張っていき私がベンチに座るのを見届けてからじっと側に座っている。

この愛犬は、家族で一番愛してくれているんじゃないのか(?)と錯覚しているんじゃないのかと思えてきます。

ともあれ、犬の平均寿命は15年ぐらいと言われておりますが、"私と犬のどっちが先に介護が必要となるか"物言わぬ愛犬と私は暗黙のうちにそうならないように頑張ろうと思っているが・・・。

戊年のこの一年平穏無事を祈願してやみません。

会員の広場

平成21年春号から『会員の広場』と言うコーナーを設けましたので、会員のあなた様の”常々思っていること”、”あなたの周りのあんな事、こんな事”等掲載をしていきたいと思いますので、是非ご愛読よろしくお願いします。

梓川のアーチダム3兄弟(奈川渡、水殿、稲核ダム)

目次

1.ダムの始まり

2.梓川(犀川、千曲川、信濃川)へ

3.大正池(平成30年春号(vol.49)掲載)

4.梓川のアーチダム3兄弟(平成30年夏号(vol.50)掲載)

5.おわりに(平成30年夏号(vol.50)掲載)

1.ダムの始まり

ダムの始まりについて古文書や遺跡からはいずれも古代エジプト王朝まで遡るということなので、その歴史は約5千年になります(竹林征三 ダムの話 1996年 技報堂出版)。以来、人間社会の科学技術の進歩とともにダムの建設技術も進歩発展してきました。

現存する最古のダムはエジプトに残る高さ約14mのサド・アル・カフェラ(Sadd el-Kafara)ダムだとされており、紀元前2500年頃、砂漠の枯れ川に建設されたと推定されています。ダム型式はアースダムですが、その目的は謎のようです(沖大幹 緑のダムと水資源 緑のダムの科学p84 築地書館 2014)

一方、現存最古のアーチダムはテヘランの南西170kmにあるケへール川のケバールダムだといわれ、1300年頃の建設と推定されています。ダムは石灰岩の石積みで高さ26m、堤頂長55m、下流面は半径38mの一定曲率で、円筒形のアーチダムです。その後、スペインでスペイン人の手によりアーチダム技術の発展を促すダム建設が続けられ、1866年に最初の理論的なアーチダムの設計をデロークルがシリンダー公式を用いて行ったということです(竹林征三;文献前述)。

ダム建設に携わる者にとってはアーチダムは魅力ある構造型式です。コンクリート重力式ダムにもダム軸に曲線アーチを導入していた時代があったことは小牧ダムで知ることができます。石造のアーチ構造はさらに魅力的です。アーチダムは面倒な計算や模型実験による検討等を経て設計され、完成した姿は黒部ダムに代表されるようにスレンダーで美しいものです。黒部ダムでは、モンローと呼ばれた電動計算機を使い、試算荷重法で設計計算を行った他に、多くの模型実験も行ったそうです。設計が見直される度に模型を制作し、実験したため、石膏模型は40個を超えたとのことです(渡辺威 くろよん建設時代などの思い出 電力土木No.337 2008.9)。

ある時、アーチダムの奈川渡ダム関係資料を見ていたところ、上高地の下流で、梓川という川筋に揚水式発電を行っており、下にもダムが2つあり、しかも皆アーチダムというものを見つけました。安曇あるいは梓川3ダムと呼ばれているものです (東京電力では梓川の3ダムとしている)。

これらのダム群を平成29年6月に訪れました。

2.梓川(犀川、千曲川、信濃川)へ

梓川は飛騨山脈(北アルプス)槍ヶ岳を源として南流し、上高地で大正池を形成し、梓湖(奈川渡ダム)に注ぎます。島々で東に向きを変え、松本市内で奈良井川を合わせ犀川と名を変えます。流域面積は559km²、延長は65kmです。犀川は長野市内で千曲川に合流します。千曲川は長野県内を北流した後、長野・新潟県境で信濃川と名を変え、新潟県を貫流して日本海へ注ぎます。信濃川は幹線流路延長が367kmで日本一、流域面積は11,900km²で3番目の大河です。

【 図−1 信濃川流域図(出典:国土交通省資料一部加工) 】
【 図−1 信濃川流域図
(出典:国土交通省資料一部加工) 】

上高地、大正池、梓川といえば北アルプスの山麓、登山者にはよく知られている土地です。40数年前の学生時代、友人たちと北アルプス縦走登山を経験しました。山登りの経験が浅い若者が体力任せに登った山行でした。北から登り、烏帽子岳、野口五郎岳、三俣蓮華岳など縦走し、槍ヶ岳を経て、涸沢から上高地へ下るルートです。

梓川の水源地である北アルプスの山々は、江戸時代までは修行僧たちの信仰の対象であり、播髀辮lが槍ヶ岳を文政11年(1828)に開山しています。明治時代に入り登山・観光目的に人が訪れるようになったようです。開拓者としてウオルター・ウエストンが有名であり、日本アルプスの山岳美を広く世界に紹介しました。(参考文献 日本アルプス、日本アルプス再訪 ウオルター・ウエストン 東洋文庫)

大正4年の焼岳の大噴火によって大正池が出現し、上高地の景色は一変しましたが、周囲の山々とのコントラストが一層の趣を添えることになり、多くの人々に愛されるようになりました。その後も焼岳の噴火は続き、流入土砂の堆積により大正池は範囲も狭くなり、小さくなってきています。

梓川では大正12年に完成した竜島発電所を初めとして昭和24年迄に10地点計約10万kwの電力開発が行われました。戦後の電力需要の増大に対応すべく、常時ベース電力は大規模火力と原子力に、ピーク負荷は大容量貯水池式発電所と揚水式発電所に負担させる供給体制がとられる時代になりました。

このような情勢の中、梓川の再開発が昭和39年に計画されました。奈川渡ダムほか2ダムを建設し、揚水式発電を行って、総出力90万kwの電力を開発するというもので、総事業費540億円、工期5年余を費やして完成しています。

【3.大正池】(平成30年春号(vol.49)掲載)へ続く

記 島田 昭一

 
トピックス

このたび、新規会員の嶋津さんからメッセージが寄せられましたので紹介します。



今年から会員に加えさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

長い単身生活がようやく終わり、今は慣れない夫婦生活をぎこちなく送っているところです。

在籍している会社では毎月、みやぎ会と同様に仙台西国管内の道路清掃をしています。私自身も堤防や道路の雑草対策をライフワークとして、堤防などで実 証実験をしたり、愛子バイパスの植樹桝でも試験施工をさせてもらったところです。

除草などの維持費の制約により、利用者や住民から苦情が多く寄せられ、国や県、自治体の担当が困っているので、なんとか支援できればと思い、試行錯誤しながら取り組んでいるところです。(旧宮城町在住 嶋津 君雄)


(みやぎ会幹事長からのお願い)

未会員の方をご存じの方は、幹事長までご連絡下さい。

中村 多喜夫


新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

29定期総会 And 忘年会を昨年の12月29日“茶々”にて開催しました。

残念ながら出席者は13名とこれまでの最低でしたが事はスムースに進み、

来年度もこれまでと同様、下記のような取組を展開することになりました。

  • 1. VSP(国道48号ゴミ拾い)・・・4月〜11月・第4土曜6時半スタート
  • 2. HP(広報)みやぎ・・・48号から51号(協会HP上で展開)
  • 3. 観桜会・芋煮会・・・(状況が許せば暑気払いもやろうかな)
  • 4. 総会・忘年会
  • 5. 役員会・・・必要に応じて。

席上、清水会長高橋副会長さんから役職を辞したい旨のお話がございました。

事情やむを得ないところもございますので、人選等は別途検討し、あらためて皆様方に図らせていただきます。

総会後の忘年会には、VSPに協力していただいている方にも参加していただきました。世相を反映して話題が尽きず、お酒が進むほどに盛り上がりまして、終了の予定時刻をオーバーしてしまいました。

ご参集の皆様方、楽しい時間を共有させていただき真にありがとうございました。

今年も又盛大にやりましょう。

なお、12月29日は当みやぎ会の特別な日ということで、


【 総会記念撮影 】

総会は絶対にこの日でなければという思い入れを持たれる方も多く、逆にこの時期であるが故に参加できないという方も多いようです。

そこで開催の時期については種々検討し、あらためてお図りしてまいりたいと存じます。

また、今回の総会には沢山のメッセージが寄せられましたので紹介します。

幹事長


浮田 巳嘉

皆様のご健康とご多幸を祈念致します。

大利 泰宏

先日12.2高知の実父が94歳で亡くなりました。長男の私としては残念ではありますが、自分もこれくらいは生きるかな?と心を新たにしています。

12.29は残念ながらごめんなさい。長男(国交省に居ます。今は富山)夫婦も当自宅(我が家)帰省し、娘夫婦も来て大宴会?の予定です。

皆様の御多幸をお祈りしています。

今野 武

昨年ほどから体の調子が悪くなり通院の回数が続いており、特に、盛岡勤務中に発作以来一般会話が不自由し、相手方に迷惑をかける事が多くなりました。

この際みやぎ会を退会する事にしました。

長い間お世話いただきありがとうございました。

総会の盛会をお祈りします。

柴田 博

当日はめったに会えない孫との旅行を企画してしまいました。

ご盛会をお祈りします。

島田 昭一

年末の家族の行事があり欠席いたします。みやぎ会の会報に掲載させて頂いているダムの紀行文について感謝申し上げます。もう少し行ってみたいダムがありますので、今後ともよろしくお願いします。

嶋津 君雄

過日の芋煮会ではお世話になりました。暮れは秋田に行く予定でしたので欠席させていただきます。今後ともよろしくお願い致します。

庄子 宮夫

出席できず申し訳ございません。次回はかならず出席したいと思います。

菅原 政一

あいにく所用がありますので欠席します。盛会を祈っております。

高野 昭

業務多忙(29日も仕事)と親の介護のため欠席します。盛会を祈ります。

高橋 成美

都合により欠席します。私は総会幹事という役職があります。

何もしない幹事を当初から名だけで居りました。

改選をお願いしたいと思います。よろしく。盛会をお祈りいたします。

文屋 泰雄

休日は実母、義母の話し相手をして忙しくすごしております。

松橋 久助

足・腰が故障ですがどうにか頑張っています。

暖かくなったら低減するだろうと期待しているところです。

宮腰 十四男

都合により欠席となります。盛会を祈ります。

森山 清治

この一年、清掃活動に参加していただいた方には感謝申し上げます。

参加者は少なくなってきましたが、来年も続けていきますので、無理の無い範囲で参加していただければ有難いです。


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