平成28年夏号(vol.42)

みやぎ会 鳳鳴大滝
鳳鳴大滝
みやぎ会の活動
平成28年ボランティア活動報告及び活動予定

みやぎ会では、東北地方整備局が行っている「ボランティア・サポート・プログラム」の認定を受け、国道48号の清掃活動を行っています。

活動は4〜11月の第4土曜日で、平成28年の活動は下記の日程で宮城総合支所駐車場に集合し、午前6時半から約1時間程度の作業を行っています。

(リンク先に実施した活動報告を掲載しています。)

ボランティア風景 
ボランティア風景

会員の広場

平成21年春号から『会員の広場』と言うコーナーを設けましたので、会員のあなた様の”常々思っていること”、”あなたの周りのあんな事、こんな事”等掲載をしていきたいと思いますので、是非ご愛読よろしくお願いします。

田子倉ダムと奥只見ダム

目次

1.只見川(平成28年春号(vol.41)掲載)

2.二つのダム(平成28年夏号(vol.41)掲載)

3.田子倉ダム

4.奥只見ダム(平成28年秋号(vol.43)掲載)

5.只見線物語(平成28年冬号(vol.44)掲載)

6.おわりに(平成28年秋号(vol.44)掲載)

3.田子倉ダム(たごくらだむ)

田子倉ダム、その直下にある只見ダムを訪ねたのは平成27年7月6日です。前々日、千葉県の館山で行われた同窓会から仙台への帰路、少し遠回りしました。前日、上越新幹線浦佐で上越線に乗り換え、小出から只見線に乗車し、越後須原で一泊しました。翌日の田子倉ダム行きの行程を考慮して宿泊したものです。

田子倉ダムへは福島県の会津若松から只見線を利用して只見駅で下車するコースもあります。しかし、新幹線を利用できる便利さとともに、新潟県小出から福島県会津若松を結ぶ只見線を全線、利用することも目的の一つでした。

【 図−4 田子倉ダム観光コース 】
【 図−4 田子倉ダム観光コース 】

早朝、越後須原から只見線で県境のトンネルを通り、只見駅へ向かいます。新潟側の只見線は1日3往復程度の本数しか走っていません。寂しいことですが、越後須原駅から乗車したのも私一人でした。

只見駅から、観光タクシーで只見ダム、電源開発只見展示館を経由して田子倉ダムへ向かいます。これは只見町観光協会が企画し、運行している観光タクシーであり、利用したのは田子倉ダムコース1時間30分で料金が2,200円というものです。もし、仮に距離で走ったとすれば7,000円くらいの料金ではなかったでしょうか。支払いはタクシ−運転手ではなく、観光協会の窓口でした。

前々日、前日の天気は、房総半島では雨模様で、只見地方も心配されたのですが、当日は曇ってはいたものの、雨は上がっていました。駅からまず只見ダムとその近くにある電力館に寄りました。2,3人の来場者がいましたが、閑散としています。無理もなく、この日は平日の月曜日でした。

【 写真−1 只見ダム 】
【 写真−1 只見ダム 】

只見ダムは田子倉ダムの下流に流況調整用ダムとして30年ほど前に建設されたダムで、厚く堆積する河床砂礫層の処理が設計上の課題となっており、除去するのではなく、地中連壁による止水構造をつくり、その上にロックフィルダムを建設しています。古い話ですが、昭和の時代に、月山ダム在職中の折、現場見学した記憶があります。

完成後20数年経過し、それなりに風格も出てきているようです。ダムの天端から上流を望むと一直線上に田子倉ダムを眺望できます。只見ダム湖の水面上にダムが映っています。背景の只見の山並はダムを抱くように、覆い隠すように、左右と空に向かって拡がっています。水面とダムと緑と空(曇っているので明るいグレー色)の調和加減が目にやさしいのです。ダムや緑の山並みは水面に映え、上下対称をなす光景はやはりやさしい。

【 写真−2 田子倉ダム(只見ダムから臨む) 】
【 写真−2 田子倉ダム(只見ダムから臨む) 】

只見ダムから標高差約130mの田子倉ダムへ向かいます。ダム直下には大規模の変電施設があり、その手前の急勾配の道路を進み、やや長い距離を上がりきるとダムの左岸側天端に着きます。その周辺は公園として整備されており、船着き場や観光施設もありましが、観光施設は只見町の所有施設で現在補修工事中、また、遊覧船は客が集まれば出発するという不定期便でした。観光施設の補修工事の関係者以外そこにはいません。休日はもっと人ではあるかと聞いても、レストハウスが改装中なのでそれほど来訪者が来ることもないということでした。

【 写真−3 田子倉ダムから下流、只見ダムを臨む 】
【 写真−3 田子倉ダムから下流、
         只見ダムを臨む 】

ダムの天端は洪水吐き箇所、ガントリークレーンが設置されている右岸側の区間を除いては左岸の公園広場から自由に歩くことができます。下流側を望むと只見ダム側からみた光景とは異なり、只見湖の水面の先に只見ダムがあり、その下流や右岸側の小高い段丘面に民家が点在しています。左右岸の山と緑、谷あいが緩く拡がってゆき、只見町は静かに溶け込んでいます。ダムは巨大な人造物とはいえ、周囲の自然はスケール感でもこの二つのダムを圧倒しています。人間はさらに小さい。

【 写真−4 田子倉ダム天端右岸を臨む 】
【 写真−4 田子倉ダム天端右岸を臨む 】

曇天でしたが、周囲を囲む山並みがくっきりとみえる景観は、晴れ渡る青空の下、余韻の深さを持っています。ダム軸が北西〜南東方向、ダムの下流面は午前中の早い時間までは陽があたると思われ、後日見ることになる北向き斜面となっている奥只見ダムの下流面よりはきれいで明かるい印象を受けます。

ダムの天端を歩くとあることに気づきます。天端幅は7m程度と普通ですが、高欄の上面は傾斜面となっています。豪雪地帯のダムなので、覆った雪ができるだけ早く下に落下するように工夫したものでしょうか。施工業者が苦労するようなこんな形状を50年以上も前に設計した電発のダム技術者とはどういう人だったでしょうか。

後日、行った奥只見ダムも同じ構造をしていましたので、これは当時の電発の標準設計なのでしょう。

天端に立ってみると、ダム高145mを思いのほか感じません。堤体積も195立法メートルで宮ヶ瀬ダムが完成するまでは日本で1番の大きさだったということも想像しにくいのです。上流面は傾斜勾配があるものの大きなフィレットは見えません。第一、上流側左右岸着岸部の基礎岩盤の保護工は施されていないのですから、基礎岩盤は堅硬な岩質なのだと思われます。

堤体上下流面には面木が施されており、ホッとするような安心感が湧いてきます。無駄のない構造設計通りによく造られており、これが本当の重力式コンクリートダムの構造的美しさではないだろうか、思うところです。

ダム式発電所が直下にあり、越流部の水叩き面は下流の只見ダムの貯水池の背水を受けて、水面下、水中に没しているようにみえます。大発電所からなのか、変電施設も相当大きく、ダム下流に広い敷地を占めています。

ダム天端や周辺を歩き、公園広場でしばし、湖水を眺め、帰路につきました。帰路は只見駅から代替バスで会津若松へ向かいます。平成23年の洪水で被災を受け、只見線は福島県側の只見から会津川口までは代替バス輸送になっています。会津川口からは只見線に乗車し、会津若松へ向かいました。平日とあって乗客は少なく、会津盆地の田園地帯から市街地を通過し、会津若松駅へ。磐越西線で郡山、新幹線に乗り換えて夕刻、仙台に到着しました。

(参考文献)
3.田子倉ダム
(11)只見町観光協会パンフレット
(12)田子倉発電所の計画ならびに工事について 後藤壮介 発電水力No.28
(13)田子倉ダムコンクリートの製造 後藤壮介、渡辺雅 発電水力No.42
(出典)
3.田子倉ダム
(11)只見町観光協会パンフレット
 

記 島田 昭一

言葉の面白さ、不思議さ

言葉には面白い不思議な表示がある。何故だろうかと興味が消えないこの頃である。

その原因は、老化現象のあらわれでしょう、右足の痺れと強張りで歩行等が困難となり、比較的影響が少ない椅子に座っていることが多く、テレビや雑誌等の雑学に興味が移行、普段考えもしなかった言葉の疑問が湧き出したのです。何故こうゆう表示なのだろう、何がその原因なのだろうか 云々。

食品の中でも食べる回数の多い「豆腐」は「豆が腐る」の表示です。

辞書を見ると「水に浸して柔らかくした大豆をすり砕いて製した豆汁を熱し、布漉しして豆汁とおからに分け、豆汁に苦汁または硫酸カルシゥムを加えて凝固させた食品」腐ると云うような製造過程は無く、何故このような表示にしたのだろうか、豆が腐ると云う食品は「納豆」ではないか。人が食べる食品に、腐る字が表示されていることも不思議な気持ちです。

言葉からなるほどと思うのは「轟音」ゴウオン。辞書では「大きなひびきわたる音」車が3台同時に走行した場合、現在の車は比較的静かですが、古い車は大きな響きわたる音がしました。

「馬が合う」気の合う友達などのことをいう言葉で、辞書には「気が合う、意気投合する」と表示しています。でも何故「馬」なのだろうか「犬・猫・牛」では駄目だったのか不思議です。

「買い物をするふりをして店頭の商品をかすめとること。またその人」辞書で表示している「万引き」の意味です。「万」の意味は「数の名、数がたいへん多いこと」と表示されています。

一つしか盗んでなくとも「万引き」とはなぜだろうか。

いろいろな数多くの商品が盗まれているから「万」にしたのだろうか。

言葉の面白さ、不思議さ数多くあるようです、これからも時間の浪費に誘導されて 無駄な事に入り込むことでしょう。

記  松 橋 道 上

トピックス

観桜会報告

4月24日に今年度のみやぎ会観桜会が開催されました。

高野チーフのコネで、作並の岩松旅館で初めて行われました。

流石に作並の地でも、この日、今年の桜は終わりでしたが、目に鮮やかな新緑の芽吹きが印象的でした。

参加は、いつもの精鋭ですが、やや少なくて13名。温泉を楽しみ、大いに笑い、唄いました。

(報告 田尻)

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