防災エキスパート及び職員等が、災害時の復旧活動や平常時の防災活動を支援します。その活動範囲は、東北地方整備局管内及び首都直下地震時等管外における大規模災害にも対応します。
国及び地方自治体等の災害対策を支援することを目的として、東北地方整備局が平成8年2月に発足させたもので、行政経験・災害対応経験が豊富な人材を防災エキスパートとして登録し、災害時・平常時問わずボランティアにより活動を行っています。当協会は、事務局として活動を支援しています。
激甚化する風水害や高い確率で発生が危惧されている巨大災害に的確に対応するため、防災エキスパートの活動の広域化・長期化に備え、運用の整備と防災エキスパート人員の確保の取組みを行い、防災エキスパート活動の強化を図りました。
防災エキスパート所属企業と東北地域づくり協会における相互の協力及び活動の広域化・長期化への対応等を明確にするため、全国初の取り組みとして、防災エキスパート所属企業155法人と東北地域づくり協会の間で、「防災エキスパート活動に関する協力協定」を締結しています。
防災エキスパートは、東北地方整備局や民間企業等での公共土木施設等の整備・管理等の経験に基づいた防災技術を有する民間技術者を中心に構成され、公共土木施設等の被害状況の把握等の支援を行っています。
令和5年4月1日現在475人の技術者が防災エキスパートとして登録しています。(令和2年9月からは、新たに一般社団法人東北建設マネジメント技術協会加盟の民間技術者も新たに登録しております)。
項目 | 出動・活動年月日 | 出動・活動内容 | ||
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【災害時】 | 国道46号(雫石町橋場地内)落石 |
令和4年4月15日 〜令和4年4月16日 |
現地調査、技術的助言 | 27名 |
令和4年7月16日〜17日 前線に伴う大雨(北上下流管内) |
令和4年7月16日 〜令和4年7月17日 |
漏水箇所の確認、水防工法の指導 | ||
国道4号前線による大雨に伴う道路災害 (二戸国道管内) |
令和4年8月3日 | 現地調査、安全確認、技術的助言 | ||
前線による大雨(岩木川) |
令和4年8月3日 〜令和4年8月13日 |
出張所支援、現地調査 | ||
【平常時】 |
重要水防合同点検、徒歩点検、 意見交換会、洪水対応演習危機管理演習、 水防工法 |
令和4年4月1日 〜令和5年3月31日 |
青森ブロック:119名/岩手ブロック:75名 宮城ブロック:152名/秋田ブロック:75名 山形ブロック:41名/福島ブロック:50名 | 512名 |
岩手河川国道事務所 二戸国道維持出張所
国道46号線 雫石町橋場地内落石箇所対応
北上川下流河川事務所 令和4年7月16日〜17日
北上川下流 前線に伴う大雨
秋田河川国道事務所 意見交換会
東北地域づくり協会は、令和2年7月27日に前線及び低気圧による豪雨により、山形県に甚大な被害をもたらした災害への対応として、以下の取組みを実施しました。
防災エキスパート述べ7人を3事務所3出張所に令和2年7月28日〜8月3日にかけ派遣し、防災支援活動を実施しました。
山形河川国道事務所寒河江出張所での支援
新庄河川事務所 鳥越出張所管内での支援
豪雨により甚大な被害となった山形県・青森県に対して、インフラ整備の一日も早い復興を支援するため、300万円の寄付を実施しました。寄付金は渥美理事長から、令和4年11月22日山形県知事に、令和4年11月29日青森県知事に手渡しました。
吉村山形県知事に目録を手渡す渥美理事長
三村青森県知事に目録を手渡す渥美理事長