東日本大震災復興10年・土木技術者リレートーク


東日本大震災から10年、
土木技術者が語る震災への思い
~大災害から地域の安全を守るために~

 東日本大震災から10年、東北地方の太平洋沿岸部は壊滅的な被害を受けましたが、復興道路・河川・高台移転など、インフラの復興はほぼ完了する見込みとなってきています。
 被災直後の啓開・緊急復旧から現在の復興に至る過程で、土木技術者は迅速な対応を求められ、それまで経験したことの無い多くの課題に直面しながら、どのように取り組んできたのでしょうか?
 各分野で復興に取り組んできた土木技術者11名の方に、未曽有の大震災に直面した時の思い、震災業務から得た教訓・知見、近い将来に発生するであろう大災害に備えて伝えたい技術について語って頂き、その声を集約し震災における建設業の役割について考えました。
 リレートークの公開にあたり、ご協力頂きました建設関係団体各位、並びにインタビューに参加頂きました土木技術者の方々に感謝申し上げます。

一般社団法人東北地域づくり協会


復興工事は「和と輪」で地元の
方々と一体となって進めています

山内 義一(やまうち よしかず)
清水建設株式会社 東北支店
震災復興まちづくり建設所 建設所長



次世代の技術者へ伝えたい
4つのポイント

西川 幸一(にしかわ こういち)
鹿島建設株式会社 東北支店
土木部 土木工事部長



我々の仕事は尊いもの。
インフラが壊れて気づきました。

青木 健一(あおき けんいち)
株式会社青紀土木 代表取締役社長



建設業は地域にとって大切なもの。
誇りをもって働いて欲しい。

佐藤 功(さとう いさお)
株式会社武山興業
常務取締役 統括土木部長



堤防はただのコンクリートではない。
そこには人々の想いが詰まっている。

緑川 春美(みどりかわ はるみ)
石川建設工業株式会社 土木部次長



災害復旧工事の技術は特殊。
だからこそ知識を磨き続けよう。

渡邊 英誉(わたなべ ひでたか)
堀江工業株式会社 土木部課長補佐



被災後、素早く復旧できる仕掛けを、
計画・設計の段階から仕込むのが大切

向田 昇(むかいだのぼる)
大日本コンサルタント株式会社 執行役員 東北支社長



いかに自社以外の組織を動かし、
英知を集め、課題を克服するか。

佐藤 真吾(さとう しんご)
株式会社復建技術コンサルタント
国土保全事業本部 調査防災部 技師長



復興事業に携わる事は崇高な使命である。

佐藤 伸吾(さとう しんご)
国土交通省東北地方整備局
北上川下流河川事務所 事務所長



東日本大震災クラスの災害復興は
全国の方々の力が必要です。

佐藤 友希(さとう ともき)
宮城県女川町
復興推進課土地区画整理係 係長



体験を活かし津波被害を世界に発信

サッパシー・アナワット
Anawat Suppasri
東北大学 災害科学国際研究所
災害リスク研究部門 津波工学研究分野 准教授